マレーシア半導体製造のシルテラが経営不振 事業提携を模索か

マレーシアの半導体メーカー、シルテラが経営不振に陥っている。

エマージング・マーケット 東南アジア

マレーシアの半導体メーカー、シルテラが経営不振に陥っている。

シルテラは半導体工場を1箇所しか所有しておらず、8インチのウエハーの生産能力は月間に4万枚にとどまっている。手持ち資金はマイナス34億リンギとなっているという。

シルテラの前身であるウエハー・テクノロジー(マレーシア)は1995年に設立され、1999年に社名をシルテラ・マレーシアに変更した。拠点をケダ州クリムに置き、1,200人の技術者を雇用している。製品は台湾や中国、米国に輸出しておりこれらの国には支社も開設している。国営投資会社カザナ・ナショナルがシルテラを完全に所有しており、これまでに10億リンギを投資した。

カザナ・ナショナルのアズマン・モクタル社長によると、半導体メーカーはスケールメリットを実現するためには15−20カ所の製造拠点を持つことが必要で、1カ所の工場には20−30億米ドルの建設コストがかかる。そのため、手持ち資金が潤沢であることが事業成功に必要だ。

千田真理子

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