富士重工業の吉永泰之社長は、アメリカの当局に届け出た『レガシィ』など4車種のリコールについて、「実際には(リコール対象の)用品は5万4000個なので、63万台のリコールを発表したという報道に正直困っている」と述べた。
吉永社長は1月7日に都内で開かれた自動車工業団体賀詞交歓会で一部報道陣に対し「パドルライトという用品で、最初から製造時に組み込んでいるものではなくて、後で買ってつけるライト」が今回のリコール対象と説明。
「実際に販売した個数は5万4000個で、ほとんど特定できているが、800台だけがわかっていない。このため何台につく可能性があるかというと、製造期間の幅でいえば63万台になる。だから63万台のリコールを発表したわけではない」と重ねて強調した。
その上で「スバルが63万台のリコールをアメリカで発表したとしか受け取れない記事がニューヨーク発で日本に報道されたので、本当正直困った。ただアメリカでそうした報道が出ているわけではないので販売に大きな影響はないと思う」と述べた。