コリン・パウエル元米国務長官は12月6日、都内で開かれた米セールスフォース・ドットコム主催の「クラウドフォースジャパン2012」特別セッションでトヨタ自動車の豊田章男社長、セールスフォースのマーク・ベニオフCEOと鼎談、トヨタと軍の考え方は似ていると述べた。
パウエル元米国務長官は「私の軍での経験を考えると、トヨタの哲学と我々の軍の考え方は似ている。それは常にいいクルマ、常に良くしようという改善の気持ち。良い製品をつくり、そしてそれを欲しいという人のために常にイノベーションをやって、一番良い方法を模索している。このような気持ちは常に軍でも同じように持っており、力を入れている」と指摘した。
さらに「リーダーシップの哲学はまさにそういったところ。特に私は、一番上にいても小さなことにも目を向け、下の方にも目を向けることが大事だと考える。エレクトロニクスを使ってバーチャルでチェックすることもできるが、時には現場に行って、自分で現場のラインにいる人を見る。そういう形で人々に動機づけられて、会社のためにベストを引き出せると思う。トヨタは軍と非常に似ているなという気がした」と述べた。