トヨタ自動車の生産・販売子会社であるタイトヨタ(トヨタ・モーター・タイランド)は11月8日、バンコク市内で設立50周年の記念式典を開いた。来賓のキッティラット副首相をはじめタイ政府や販売店、仕入先関係者など約1800人が出席した。

式典のあいさつでトヨタ自動車の豊田章男社長は「これまでアジア金融危機や大洪水など、トヨタは苦難を乗り越えるたびに多くを学んできた。モノづくりにかける魂や強靭な現場力、さらに品質へのこだわりは、かけがえのないタイトヨタ50年の財産だ」と語った。

そのうえで「トヨタはこれからの50年も、タイを世界の中核的な生産拠点と位置づけていく」と表明、現在年67万台の生産能力を、近い将来に100万台レベルに増強する方針も明らかにした。

トヨタは1956(昭和31)年に、当時のトヨタ自動車販売がバンコクに営業所を開設し、車両販売を開始した。その後、62年にアジアでは初の生産統括会社としてタイトヨタを設立、64年から『コロナ』などの現地組み立てに着手した。

2004年からは新興国向け車両「IMV」シーズの中核拠点として、同モデルの生産・輸出にも取り組んでいる。タイ国内での販売シェアは、トップの4割前後を維持し、生産累計はこのほど600万台に達した。
《池原照雄》