9月27日、フランスで開催したパリモーターショー12。フォードモーターのブースの主役は、新型『モンデオ』が務めた。
モンデオはもともと、フォードモーターの欧州市場向けモデル。新型は2012年1月、デトロイトモーターショー12で発表された北米向け新型『フュージョン』の兄弟車に生まれ変わった。
4ドアセダンのみのフュージョンとの違いが、豊富なボディバリエーション。新型モンデオは4ドアセダンだけでなく、5ドアリフトバック、ステーションワゴンと、3種類のボディ形状がラインナップされる。
環境性能の高さも、新型モンデオの売り。新型には、フォードモーターとしては、欧州市場で初めて発売する乗用ハイブリッド車、『モンデオHEV』を用意する。
現時点では、ハイブリッドシステムの詳細は未公表。専用設計の2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたシステムで、二次電池が蓄電容量35kWhのリチウムイオンバッテリーになるとだけ、アナウンスされている。
さらに、新型モンデオには「1.0エコブースト」を設定。エコブーストは、フォードモーターの新世代ガソリンエンジン。最新の直噴技術やターボチャージャーなどを採用することで、パワーと環境性能を両立する。その中でも、ダウンサイジングコンセプトを前面に押し出したシリーズ最小の3気筒1.0リットルユニットを、新型に搭載する。
最大出力は100psと125psの2種類のチューニングが存在するが、新型モンデオ用は125ps仕様。最大トルクは17.3kgmで、オーバーブーストモードでは20.4kgmを発生。CO2排出量は130g/km以下と、クラストップレベルの優れた環境性能を実現した。
欧州では、大型ファミリーカーに分類される新型モンデオ。異例ともいえる1.0リットルの3気筒エンジン搭載は、フォードモーターの高い自信と受け取れる。