テラモーターズは、2012年12月に東南アジア・フィリピンのマニラに現地法人を設立し、EV三輪タクシー事業に参入すると発表した。
東南アジアの新興国でよく見かけられる三輪タクシーは、フィリピンでは「トライシクル」と呼ばれている。現在フィリピン国内では350万台のトライシクルが走行、公共交通機関の75%を占めているが、排気ガスを多く排出する2ストローク車が約50%を占めている背景もあり、現地環境への悪影響をもたらしている。
フィリピン政府は、2016年までに国内のトライシクルの10万台をEV化することを発表しており、今回、そのうち5000台を対象としたアジア開発銀行による入札が行われる。テラモーターズは、現地法人を設立し、この入札に参加。あわせて、現地民間銀行からのファイナンスによるEV三輪タクシー事業も独自に展開する。
テラモーターズは、EV三輪タクシー事業参入に伴い、今後2年以内に自社工場を設立し、年間1万台の量産体制を目指す。
なお同社は、事業参入に先駆けて、9月14日を払込期日とする総額2億2810万円の第三者割当増資を決定。割当先はみずほキャピタルと、ベネッセホールディングス取締役会長の福武總一郎氏を始めとする複数の個人協賛者となっている。