トヨタ自動車の新型FRスポーツカー、『86』。同車をベースにした最大出力800psのドリフトレーサーが完成し、すでに実戦デビューを果たしている。
この86、チューニングカーを中心にした自動車文化とライフスタイルの情報サイト、『SPEED HUNTERS.com』が、ドイツに本拠を置くサスペンション部品メーカー、KW社との協力で開発した1台。車名は『86X』で、そのハイライトはエンジンの換装だ。
86Xのボンネットには、ノーマルの2.0リットル水平対向4気筒ガソリンエンジンに代えて、『スープラ』用の2JZ‐GTE型3.0リットル直列6気筒ツインターボをチューニングして搭載。最大出力は640ps、最大トルクは81.8kgmを獲得する。
さらに、排気量を3.0リットルから3.4リットルへ拡大した仕様も用意。こちらの最大出力は800ps、最大トルクは102kgmと驚異的だ。もちろん、足回りはKW社のノウハウを導入して、強化チューニングされている。
この86X、7月中旬にノルウェーで開催されたドリフト競技でデビューを果たした。この後、欧州各地をデモンストレーションして回る計画だ。