アシモ開発室重見氏「アシモが人に合わせるようになる必要があった」

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ホンダ・新型アシモ
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  • 本田技術研究所和光基礎技術研究センターASIMO開発室マネージャー主任研究員・重見聡史氏

ホンダは7月21日、世界初の自律行動制御を搭載したヒューマノイドロボット新型『アシモ』を一般公開した。新型アシモは2011年11月に発表されているが、一般公開は初めて。

新型アシモは、全高130cm全幅45cm奥行34cmとボディサイズは旧型と大きく変わらないものの、重量は旧型比マイナス6kgの48kgとなっている。機能面としては、コンピューター系、システム系、モーター系などを総合的に改良することで、より機敏な動きを可能にしている。

しかし、新型アシモ最大の特徴は他のところにある。本田技術研究所和光基礎技術研究センターASIMO開発室マネージャー主任研究員の重見聡史氏は、新型アシモについて「人がアシモに合わせるのではなく、アシモが人に合わせるようになる必要があった」とした上で、「そのために、全面的なモデルチェンジと、ソフトウェアに自律行動生成を導入したのが新型アシモの大きな特徴」と続ける。

これまではのアシモは、センシングによって得た単一の情報に対し、決められたプログラムパターンを実行するという、比較的シンプルなシステムによって行動を決定していた。それに対し新型アシモは、センシングで得た複数の情報を、過去の経験と将来の予測を行うことで数ある行動の選択肢の中から最適なものを自ら選ぶという自律行動生成を可能にしている。

それにより、新型アシモは、人の行動を予測した上で最適なサービスを提供したり、人とコミュニケーションをとりながらインタラクティブなプレゼンテーションを行ったりすることができるようになった。

また、重見氏はアシモの今後について「様々な場所で実証実験を行うことで、新たな価値の創出を図っていきたい」とした。

《瓜生洋明》

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