ホンダ一輪EVのUNI-CUB、日本科学未来館を走る

エコカー EV
ホンダ UNI-CUB
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ホンダが2012年5月に発表した自立型1輪EV『UNI-CUB(ユニカブ)』が、東京・お台場の日本科学未来館に登場。子供たちの人気を集めている。

初日は6月15日。梅雨空であったにもかかわらず、午前中からファミリー層を中心に理科好きの人々が多数来館していた。12時ちょうどに、日本科学未来館のスタッフがユニカブに乗って、観衆が囲むサークルエリアに滑り込むと、拍手が巻き起こった。

ユニカブは歩行者と混走することを念頭に作られており、最高速度は時速6kmに制限されている。ゆえに派手なアクロバット走行などをするわけではなく、前進、後進、ターン、歩行者と手をつないで並走といったマイルドなデモンストレーションが主体だ。

デモは走りばかりではない。「このユニカブ、車輪はいくつ付いていると思いますか?」「皆さんなら何に使いたいですか?」と、スタッフがユニカブに乗りながら見学者と積極的に対話するのが、科学館らしいところ。デモ走行終了後もスタッフが会場に残り、見学者から「階段も走れるんですか?」「走れません。今のところ小さな段差なら乗り越えられますが」など質問攻めにされていた。

見学に訪れていた小学4年生の男の子は、「ユニカブは見ていてとても楽しかった。将来は先進的なものを作る人か、科学者になりたい」と、笑顔で感想を漏らしていた。

このデモは2013年6月までの1年間、土日のみ行われることになっている。現在は12時ちょうどからの1回だけだが、要望が多ければ“増便”や開催期間の延長も検討するという。同じフロアでは液体窒素を利用した超電導の実験など、見ていて楽しい科学的なパフォーマンスが多数行われている。サイエンス、テクノロジーに興味のある人には1日楽しめること請け合いである。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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