日産は、ニチコンが開発した「EVパワーステーション」を活用して『リーフ』のバッテリーから電力供給するシステム 『LEAF to Home』を市場投入すると発表した。
EVの大容量バッテリーに貯めた電気を一般住宅の分電盤に接続して活用するシステムは世界初だという。日産はこのシステムを日産販売会社ショールームに順次設置し、EVを活用した効率的な電力マネジメントを推進する方針。
ニチコンが開発したEVパワーステーションは、一般住宅の分電盤に直接接続し、コネクターをリーフの急速充電ポートへ繋ぐ。そうすることで、リーフに搭載している駆動用の大容量リチウムイオンバッテリーに蓄えた電気を住宅へ供給することが可能となる。
サイズは一般的なエアコンの室外機程度で、屋外への設置も可能。コネクターはグローバルに使用実績があるCHAdeMO方式。JARIのJEVS G105規格に準拠している。
操作は液晶タッチパネルで行い、タイマー予約など使用シーンにあわせた各種動作モードを搭載、家庭の電力容量と消費電力に応じた供給調整を自動で行なう。
価格は、経済産業省の充電器等に対する補助金制度が適用された場合、標準的な設置工事費用を含んだユーザーの負担額が、税込み33万円程度となる予定。6月中旬より、日産販売会社を通じて販売を開始する。初年度は1万台の販売を計画している。