【MINI ロードスター 試乗】スポーティさを強めた新しいオープンモデル…松下宏

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MINI・ロードスター
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MINIには先にハッチバックをベースにした『カブリオレ』が設定されているが、2012年1月(発売は3月)に『クーペ』をベースにした新しいオープンモデルとして『ロードスター』が追加された。

ロードスターは搭載エンジンなどの違いによって3グレードがある。試乗したクーパーは自然吸気エンジンを搭載したベースグレードである。

ロードスターは乗車定員が2名であるのがカブリオレとの違いとなるほか、オープンカーの開放感だけでなくスポーティな走りも兼ね備えるモデルとしている。コンセプトには明確な違いがある。

MINIのラインナップにふたつのオープンモデルが必要かどうかはともかく、それぞれのオープンモデルを買うユーザー層ははっきりと分かれるだろう。

ボディは独立したトランクを持つ3ボックススタイルを採用する。このため比較的大きなトランク容量が確保されている。

カブリオレに比べると全高が30mm低く抑えられるほか、Aピラーの傾斜も強められていて、いかにもスポーティな雰囲気がある。

運転席に乗り込むと、インパネの中央に大きなメーターを配置したMINIならではのデザインが目に入る。クーペに乗ったときに感じるのと同様に、タイトなコクピット感覚があるのはスポーツシートによるところも大きい。

ルーフはクラシカルでエレガントなソフトトップで、手動で開閉する。ロックを外すだけの簡単な作業なので、わずか数秒で幌を開けることができる。

ルーフに電動機構を採用しなかったことはボディの軽量化にもつながり、これが走りの軽快感にもつながっている。

ロードスターはオープンボディにするためにボディ剛性の強化が図られているが、ルーフを幌にしたことや電動化しなかったことによって、クーペと全く同じ車両重量に抑えられている。これは画期的だ。

直列4気筒1.6リットルの自然吸気エンジンは90kW/160N・mのパワー&トルクを発生する。既に定評を得ているエンジンだ。

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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