クライスラーグループのダッジブランドが、アルファロメオ『ジュリエッタ』の車台をベースに開発した小型セダン、『ダート』。同車のラリーバージョンが発表された。
これは26日、ダッジと同ブランドのレース活動部門、SRTモータースポーツが明らかにしたもの。ダートが2012年シーズンのグローバルラリークロス選手権(GRC)に参戦すると告げられたのだ。
グローバルラリークロス選手権は2011年、米国でスタート。WRC(世界ラリー選手権)などとは異なり、同時に複数のマシンで争われるオフロードレースで、観客が楽しめるエンターテインメント性の高い内容。
ダートのラリー仕様は、エンジンを大幅にパワーアップ。2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンはターボチャージャーで過給され、最大出力600ps、最大トルク76kgmを発生する。駆動方式は4WDに変更。ダッジによると、0-96km/h加速はわずか1.9秒だという。
ドライバーには、ラリーアメリカを4度制し、X Gamesで17回金メダルを獲得しているトラビス・パストラーナ選手を起用。2012年シーズンのグローバルラリークロス選手権は、5月26日に開幕する。