ダイムラーは5日、ジュネーブ市内でプレスイベントを開催。メルセデスベンツ『Aクラス』新型を、ジュネーブモーターショー12でのワールドプレミアに先駆け、先行公開した。
3代目Aクラスは従来モデルと異なり、それまでの「サンドイッチコンセプト」を捨ててスポーティな方向へ大きく舵を切った5ドアハッチバックデザインが特徴だ。
プレスカンファレンスではサッカーやダンスを取り上げるなど特に若者層の取り込みを意識したプレゼンテーションを展開。またダイムラーのディーター・ツェッチェ会長が自らビールサーバーで来場者にサーブするなど、フレンドリーさとサービス精神をアピール。
Aクラスは、登場して間もないBMW『1シリーズ』やこのジュネーブショーで同じくデビューする『A3』と同じ土俵に立つモデルであり、また購入層の若返りが急務とされる同社の切り札とも言える。9月より、欧州市場での発売がアナウンスされている。
新型のボディサイズは、全長4292×全幅1780×全高1433mm。エンジンは、ガソリンとディーゼルの複数ユニットを用意。全エンジンに、「ECO」と呼ばれるアイドリングストップが装備される。トランスミッションは6速MTまたは、7速デュアルクラッチの「7G-DCT」により前輪を駆動する。
ガソリンエンジンは全て直噴ターボで、「A180」グレードが最大出力115psの 1.6リットル直列4気筒。吸気側のバルブリフトを最適化する「CAMTRONIC」技術が採用される。「A200」グレードは、最大出力156psの 1.6リットル直列4気筒ターボ。「A250」グレードには、最大出力211psの 2.0リットル直列4気筒が搭載される。