千葉県警は24日、千葉県木更津市内の東京湾アクアラインで、制限速度を99km/h超過した179km/hでワゴン車を走行させたとして、同市内に在住する23歳の男を道路交通法違反容疑で現行犯逮捕した。容疑を大筋で認めているという。
千葉県警・高速隊によると、逮捕された男は24日の午後4時25分ごろ、木更津市から神奈川県川崎市に掛けての東京湾アクアライン上り線で、制限速度を大幅に超過した状態でワゴン車を走行させた疑いがもたれている。速度違反を現認した同隊の捜査車両(覆面パトカー)が追跡を開始。最高で179km/hをマークした。
捜査車両は赤色灯とサイレンを使用した緊急走行状態で追跡し、停止を呼びかけたが、ワゴン車はこれを無視して、川崎浮島ジャンクションから首都高速湾岸線東行きに流入。そのまま東京都大田区内の湾岸環八出口から国道357号に下りたが、ここで渋滞に引っかかり、追跡してきた高速隊員が強制抑止。運転していた男を逮捕した。
調べに対して男は「築地市場(東京都中央区)にある取引先にアサリを届けに行く途中だった」、「午後5時までに届けなくてはならなかった」、「免許停止になると仕事をクビになるので逃げた」などと供述しているようだ。
警察では「無理な配送を指示していた可能性もある」として、男が勤務する水産物小売会社からも事情を聞く方針だ。