【トヨタ アクア 発表】先進だけではなくFUNだけでもない

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トヨタ・アクア
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  • デトロイトモーターショー10で公開された小型HV、FT-CH。
  • 2011年1月のデトロイトモーターショー11に出品されたコンセプトカー、トヨタ・プリウスc。

トヨタから発売された『アクア(AQUA)』のデザインは、過去2回にわたってモーターショーに出品されたコンセプトカーがベースのいくつかとなっている。

それは、2010年のデトロイトモーター所に出品された『FT-CH』と、翌年の同じくデトロイトモーターショーの『プリウスcコンセプト』である。

「これらはハイブリッドカーということもあり、先進的なイメージを打ち出そうという方向のモデルです」というのは、デザイン本部トヨタデザイン部第1デザイン室長の池田亮さん。

しかし、量産型アクアのデザインテーマは“eco FUN”であることから、ハイブリッドの先進性だけではなくFUNな部分でも検討がなされた。

池田さんは、「開発当初は最終的にこうなるというところは難しくて誰も見えていなかったと思います。ただ、先進だけではなくFUNだけでもない、ということは皆わかっていたので、先進方向のモデルや、FUN方向のモデルなどいろいろ検討しました。そして、最後に、それらをどう融合させるかに必死になりました」と振り返る。そして、「苦労しただけあって、出来上がったのを見て達成感がありました」と、表情はとても満足げであった。

いっぽうアメリカでは『プリウスc』の名称で販売されるこのアクアだが、プリウスとのデザイン面での共通性はどうなのだろう。池田さんは、「プリウスの兄弟車として開発したわけではありませんが、ハイブリッドとしての記号性は残しました」とし、例えば、「サイドビューでは、プリウスのトライアングルシルエットや、ヘッドランプやリアコンビなどのちょっとメカニカルなところは踏襲しています」とした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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