ホンダの米国における最量販モデル、『アコード』(日本名:『インスパイア』)。同車の高い衝突安全性能が、米国で認められた。
これは15日、米国IIHS(道路安全保険協会)が明らかにしたもの。インスパイアを「2012トップセーフティピック」に認定すると発表されたのだ。
IIHSの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、後方32km/hで行う。ダミー人形が受けた傷害レベルに応じて、GOOD(優)、ACCEPTABLE(良)、MARGINAL(可)、POOR(不可)の4段階で評価するというものだ。
さらにIIHSでは、追突時のむち打ち確認テストと横転を想定したルーフ強度テストも実施。そして総合評価でGOOD(優)となった車を、「トップセーフティピック」に指定し、衝突安全性能を重視して車選びをする顧客の参考情報として提供している。
インスパイアのテスト結果は、前面衝突では頭、首、胸、右足、左足と、全ての部位へのダメージが最小限。各部位がGOOD(優)評価を得た。
側面衝突では、運転席のダミー人形の胸への傷害レベルが、ACCEPTABLE(良)。それ以外は運転席と後席ともに、頭、首、脚へのダメージが少なく、GOOD(優)評価。ボディの安全構造に関しては、前面衝突がGOOD(優)、側面衝突がACCEPTABLE(良)と評価が分かれた。
また、追突時のむち打ち確認テストとルーフ強度テストは、GOOD(優)。この結果、インスパイアは、総合評価が最高のGOOD(優)となり、トップセーフティピックに認定された。
IIHSは、「2010年にルーフ強度テストを導入して以降、インスパイアがトップセーフティピックとなるのは初めて」と説明している。