マセラティが新型車を3車種リリースする計画であることが明らかになった。1車種は既に公表されているSUVで、このほかに全長5250mmを越える大型モデル、さらに『グラントゥーリズモ』より小型のモデルを追加するという。
16日、マセラティ心斎橋のオープン記念イベントの中で、マセラティ車の販売を手掛ける八光カーグループの池田淳八社長が語った。池田社長によると、10月にイタリア・トリノで開催されたマセラティのオーナーズイベントの中で、極秘に新型車がお披露目されたのだという。
1台は、フランクフルトモーターショーで公開されたSUV『Kubang』。クライスラーグループ傘下のジープ『グランドチェロキー』をベースに、フェラーリのエンジンを搭載する。これは登場時期こそ明らかになっていないものの、市販予定であることは既にアナウンスされている。注目は他の2台だ。
池田社長のコメントから明らかになったのは、「マセラティ・グランデ」と名付けられた大型車と、「マセラティ・ピッコロ」と名付けられた小型車の存在だ。
グランデは全長5250mm超と、フラッグシップモデル『クアトロポルテ』を大きく上回る迫力のサイズだという。形状、仕様については触れなかったが、現行クアトロポルテが既に発売から7年を迎えることからも、これの後継モデルであることが予想される。
一方ピッコロは、ブランド最小のモデルとなる。これについても形状、仕様については明らかにされなかった。
16日、マセラティ心斎橋のオープンイベントに出席したマセラティジャパンのファブリッツィオ・カッツォーリ社長は、これらの新型車について「ノーコメント」。ただし、新型車が登場するとなれば「積極的に日本市場へも導入する」とした。
マセラティは過去、新型車のワールドプレミアの場に欧州の国際モーターショーを選んでいる。直近では2012年3月にスイスでジュネーブモーターショーが開催される。ここで何らかのアナウンスがされる可能性が高い。