いすゞは第42回東京モーターショーに、いすゞの前身にあたる石川島自動車製作所が製造した昭和7年式の『スミダM型バス』を展示した。
今回のいすゞブースのテーマは“Always Next to You(いつもあなたの暮らしのそばに)”。そして、代表取締役社長の細井行氏は、「80年前から“暮らしの側”にあったクルマとして、スミダM型バスを展示しました」とする。
「昭和4年に誕生したスミダM型バスは、乗り合いバス事業の普及とともに、公共交通網の近代化に貢献しました」とし、この展示された車両は、「いすゞが古くから所有する昭和7年製の車両です。先人の技術や苦労を学ぶべく、実走することにこだわり、我々の手で分解整備し当時の姿を再現しました。実走可能で現存する、おそらく最古の国産バスでしょう」と語った。
レストアに携わった関係者によると、当時はマイナスねじを使用しており、それらのねじ1本に至るまでこだわって仕上げたという。この車両は、経済産業省の“近代化産業遺産”に認定されている。