【スーパー耐久 最終戦】各クラスそれぞれの“もてぎ決着”

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もてぎロードコースでの第6戦(27日)。
  • もてぎロードコースでの第6戦(27日)。
  • 好評のグリッドキッズも実施されたS耐もてぎ戦。
  • もてぎロードコースでの第6戦で優勝した、ST-1クラスの谷口組BMW。
  • 2011年のS耐シリーズ表彰式も実施された。
  • S耐もてぎ戦のピットウォーク。
  • 柳田真孝(右から3人目)と谷口信輝(右端)にとって、2011年は最高のシーズンとなった。
  • 土曜の第5戦はもてぎのスーパースピードウェイ(オーバル)で実施。
  • S耐マシンがオーバルコースで熾烈な戦いを演じる(26日)。

2011年スーパー耐久(S耐)シリーズの最終戦(第5&6戦)が、11月26〜27日にツインリンクもてぎで開催され、ST-1〜5各クラスのタイトル争いがクライマックスを迎えた。

26日の土曜がオーバルコースでの第5戦(レース1とレース2)、そして27日の日曜がロードコースでの第6戦という、ツインリンクもてぎならではのレースフォーマットで実施された“最終戦”。ST-1クラスではNo. 1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPE(谷口信輝/D. アン/柳田真孝)が土曜のオーバル戦で優勝&2位という成績を収め、日曜を待たずにタイトル獲得を決めた。今季、柳田はGT500、谷口はGT300で、それぞれSUPER GTのシリーズタイトルを獲得しているため、両者ともにハコ車のビッグタイトル2冠達成というかたちになった。谷口組は日曜のロードコース戦で勝利し、最高のシーズンを有終の美で飾っている。

なお、第5戦のレース2で優勝を飾ったのはNo. 9 Faust Racing BMW Z4 M Coupe(佐藤茂/山野直也/掘主知ロバート)。これは谷口組のST-1クラス今季全勝を阻止する、価値ある1勝となった。

ST-1同様に“土曜決着”だったのが、ST-4とST-5の両クラス。ST-4はNo.62 ホンダカーズ東京 G/M インテグラ(塩谷烈州/太田郁弥)が、そしてST-5はNo.36 エンドレスアドバントラストヴィッツ(駒木孝有/添田正/井尻薫)が、それぞれ戴冠を決めている。

ST-3クラスは日曜まで決着がもつれた末に、No.339 GPO+KOTA RACING NSX(北野浩正/佐々木孝太/東徹次郎)が逆転でタイトル獲得。そしてST-2クラスも日曜決着、のはずだったが、優勝して王座獲得を決定したと思われたNo. 3 エンドレス・アドバン・コルトスピードX(ランサー:峰尾恭輔/高木真一/村田信博)に対し、技術規則に関する抗議が他陣営から提出されたため、正式結果は後日、ということになってしまった。このクラスだけは、まさかの“最終戦未決着”である。

今回のもてぎ最終戦には、特にファミリー層を重視した各種イベントや特典が用意され、今シーズン最後のビッグレースを観客は大いに楽しんだ。また、レース後にはホテルツインリンクでシリーズ表彰式も実施され、震災の影響で大きな日程変更を余儀なくされつつも船出した今季のS耐は、参加するドライバーやチーム、関係者の努力とファンの声援によって、シリーズのエンディングへと到達した(ST-2クラスの状況はさておき)。

来季のS耐は、3月24〜25日に富士スピードウェイで開幕予定。ツインリンクもてぎ戦は、第2戦として4月28〜29日の開催が予定されている。

《遠藤俊幸》

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