交通機動隊と伊豆スカを走る…110人 10月9日

自動車 社会 行政
初回は白バイに先導されたパレードだった(09年11月「伊豆スカイラインライダー事故ゼロ作戦」初回の様子)
  • 初回は白バイに先導されたパレードだった(09年11月「伊豆スカイラインライダー事故ゼロ作戦」初回の様子)
  • 宮城光元全日本選手権チャンピオンの本音トークも共感を呼んだ(09年11月「伊豆スカイラインライダー事故ゼロ作戦」初回の様子)
  • 白バイ隊員が身体を張ってプロテクター着用の有効性を実演する(09年11月「伊豆スカイラインライダー事故ゼロ作戦」初回の様子)

静岡県警大仁(おおひと)警察署が、全国でも珍しい「ライダー事故ゼロ作戦」を10月9日に実施する。事故防止の重点路線である伊豆スカイラインを、県警の交通機動隊ら白バイといっしょに走るという安全講習だ。その参加ライダー110人を募集している。

「伊豆スカイラインを、10人の交通機動隊員と元レーサーの方々が先導し、4か所の危険箇所を実際に走行し、安全講習を行います」(同交通課)

伊豆スカイラインでの「ライダー事故ゼロ作戦」は09年11月から始まった。安全講習はこれまで別の場所で行われていたが、3年目を節目に事故が多発する危険箇所を実際に走りながら事故防止運転を学べる安全講習を企画した。熱海峠から冷川料金所までほぼ全線約40kmを走る。

伊豆スカイラインのライダー事故ゼロ作戦は、当初からライダーといっしょに事故の防止を考えるという姿勢を貫いている。主催は同署だが、事故が多発することを理由に伊豆スカイラインでの二輪車通行規制を実現さえてはならないと、地元の二輪車安全普及協会の会員であるバイクショップや、地元ライダーや二輪ジャーナリストのカズ中西氏、元全日本選手権チャンピオンの宮城光氏らバイクユーザーが講師に名乗りを上げた。

今回は新たな参加者にバイク雑誌でも連載を持つ初代ミニスカポリスの福山理子さんを加え、警察音楽隊も花を添える盛大なイベントとなる。

会場は伊豆スカイラインの中程にある「スカイポート亀石」休憩エリアを拠点に、午前中は安全講話、午後から伊豆スカイランを走った実践指導が行われる。

参加希望者は、大仁警察署のホームページから書式をダウンロード。必要事項を記入してファックスで静岡県交通安全協会大仁地区支部事務局に申し込む。参加条件は任意保険に加入していること。先着順で受付。定員になり次第締め切る。

伊豆スカイラインでは6月に64歳の男性が運転するオートバイ死亡事故が発生した。センターラインをはみ出し、乗用車と正面衝突したのだ。2年ぶりの二輪車死亡事故に、観光シーズンを迎えた同署では事故増加を懸念、このイベントでの事故削減効果を期待する。

《中島みなみ》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集