HVオーナーなら気軽に参戦できる…富士スピードウェイでエコカーカップ

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レースが終了すると、給油をして燃費を計測する
  • レースが終了すると、給油をして燃費を計測する
  • 総合優勝した童夢レーシングチームのインサイト
  • レースでトップとなるも、燃費で最下位となったチーム優伸のLS600h
  • ハイブリッドカーによるレース、エコカーカップが富士スピードウェイのレーシングコースで開催された
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市販ハイブリッドカーによる2時間の耐久レースイベント「“Eco Car Cup(エコカーカップ) 2011”〜夏〜」が8月7日に、富士スピードウェイのレーシングコースで開催された。

同レースに、レスポンスは『フィットハイブリッド』で参加。編集部スタッフの3人体制で、最低規定回数である3回のピットストップでドライバーとナビゲーターをそれぞれ交代しながら2時間の耐久レースを戦った。

◆ラップタイムのみで競われる予選

耐久レースのグリッドを決める予選は、燃費は一切関係なく、純粋なラップタイムで競われる。このステージはBMW『X6 アクティブハイブリッド』やレクサス『LS600h』といった大排気量HVの独壇場。2分18秒を切る驚異的なラップでグリッドの先頭を確保した。これに続くのは『CR-Z』で、最速は2分22秒台。さらに『インサイト』『プリウス』が2分30秒前後で並ぶ。

耐久レースでは、ハイブリッドカーの走行性能を最大限に活用し、「いかに速く」「安全に」「低燃費で」走行できるかを競い合うことが主なポイント。最短ラップタイムは3分15秒に制限されているため(3回以上このタイムをショートするとペナルティ)、レースで使う平均の速度は60〜100kmと普段高速道路で使う速度域で、初心者でも十分にモータースポーツの第込みを体験することができる。

一周3分15秒のラップタイム制限に加えて、最低周回数31周が設定されているため、燃費だけを追求したノロノロ運転もできず、これによりレースで使用する速度域としてはおよそ60〜100km/hで周回することになる。コース幅が広く、車両どうしの速度差も少ないので、レースといっても恐怖を感じるものではなく、感覚的には2時間のマラソン大会といった感じだ。

予選のタイムアタックで、チームレスポンスは2分42.320秒を記録、決勝レースは28番グリッドからのスタートとなった。

◆燃費と順位の駆け引きが要求される耐久レース

決勝レースは、前半こそメーターの平均燃費計で17km/リットル台で走行できたが、中盤から後半にかけては15〜13km/リットル台で推移。総合のスコアは燃費とレースの走行順位で決まるため、燃費を重視してアクセルを控えめに踏むか、順位を重視して積極的に踏んでいくかで逡巡する場面もあり、大変難しいレース運びが要求される。とくに後半にかけては雨の影響で路面が濡れて、エコタイヤのグリップ力と相談しながらの走行となり、無理もできない。しかし、雨も上がった最終盤では、積極的な順位アップを狙って、全開アタックを決行した。

結果として、チームレスポンスはレース順位26位、給油量は11.42リットルで給油順位は38位、合計58ポイントを獲得した。

しかし、1周3分15秒のラップタイム規制で、3回を超えて走ってしまったためペナルティを受けることが後に判明。ペナルティーとして16ポイントの減点となり、総合ポイントは42ポイント、総合順位50位となってしまった。

結果はともあれ、チームレスポンスにおけるレースでの燃費を計算すると、コースの距離4.563km×周回数35で、走行距離はおよそ150.705km。給油量は11.42リットルなので、燃費はおよそ13.98km/リットルであったことになる。

総合順位トップのチームとの比較では、童夢レーシングチームの結果は、1週4.563km×周回数37周で、走行距離は168.831km、給油量は9.74リットルなので、燃費は17.33km/リットルとなる。

それぞれの数字をみると、トップチームとの違いに絶対的な差があるわけではなく、燃費でいうと17km/リットル台での走行はフィットハイブリッドでも可能な数値。ピットストップのロスタイムをいかに短くするかや徹底したラップタイム管理など、緻密な計算でタイムや燃費を積み上げていけば、誰にでも優勝のチャンスはあると言えそうだ。

◆クラス優勝は戦略次第で射程範囲

今回、同レースに参加するために、クルマのほかに調達したのは、ヘルメット、手袋、ラップタイム計測計(編集部はアプリで調達)ぐらいで1日レースを楽しむことができた。またクラスも車種別・(車検を通る範囲内での)改造クラス・ノーマルと分かれ、総合優勝は無理でもクラス優勝は手の届く距離にある。会場には家族連れや学生同士の参加もみられ、普段使うクルマで参戦できる、お金のかからないレースイベントと言える。

次回のチャンスがあれば、累積の燃料噴射量や正確なラップタイムがわかる計測器、ドライバーへの特訓を強化して、優勝を狙いにいきたいところである。

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