トヨタ自動車が23日、米国で発表した新型『カムリ』。ハイブリッドも大幅なバージョンアップを遂げている。
『カムリハイブリッド』は、従来型では2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせていた。新型では、エンジンを新開発2.5リットル直列4気筒ガソリンに置き換えた、新しいハイブリッドパワートレインとした。
このエンジンには、アトキンソンサイクルを導入。可変バルブタイミングのVVT-iの採用や、各部の抵抗低減も図られた。排出ガス中の有害物質を減らすEGRも装着している。
二次電池は従来通り、ニッケル水素バッテリーだが、エンジンと小型のハイトルクモーターを合わせたトータル出力は200ps。0-96km/h加速は7.6秒で、トヨタによると3.5リットルV6搭載車に迫るという。
それでいて、米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地が18.28km/リットル、高速が16.58km/リットル。従来型に対して、30%以上の燃費改善を実現した。軽量化したボディやエアロダイナミクス性能の向上、カムリとしては17インチサイズで初の低転がり抵抗タイヤの採用も、燃費性能の高さに結び付いた。
またEVモードでは、最大約2.6kmを最高速40km/hで、ゼロエミッション走行できる。