ルノー・ジャポンは6日、クーペとオープンカーを融合させたクーペロードスター『ウインド』を発売した。コンパクトなサイズでいかにスポーティさを表現するかが、デザインのポイントだったという。
ウインドのボディサイズは全長3,830mmと『ルーテシア』と『トゥインゴ』の中間のサイズ。因みに全幅1680mm、全高は1380mmとコンパクト。このサイズでいかにスポーティに仕上げるかというのがデザインの課題だったと話すのは、マーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレンさん。
デザインの大きな特徴はサイドにある。「Aピラーからルーフを通ってリアコンビにつながるラインと、そこからサイドウインドウ下を通ってAピラーの付け根につながるラインを結ぶと、矢印のような形が描かれます。これによって、推進力を印象付けるようなデザインになっているのです。また、リアフェンダーあたりにふくらみを持たせることが出来たので、安定感も出ています」(ブレンさん)。
他にもデザインでは苦労した面があった。Bピラーの位置にエンブレムがあるが、実はここにはルーフを回転させる軸が通っている。ブレンさんは、「ここにメカニズムを入れて、かつ、ルーフラインを崩さないようにするのが非常に難しかった。あまり(ルーフを)上げすぎると軽く見えないし、下げすぎるとルーフがしまえない。それを両立させるのが難しかったのです」と話す。
他にも「フロントオーバーハングを少し前に出し、ボンネットを下げることで非常に低く見えるようにしました」などスポーティ感が強調されている。
このデザインを担当したのはAdvanced Design部門の日本人デザイナー鈴木康裕氏。彼は『メガーヌトロフィ』のデザインも担当した人物である。