『ニホンのクルマのカタチの話』
著者:中村史郎
発行:毎日新聞社 価格1680円
日産自動車のデザイン統括責任者・中村史郎常務兼チーフクリエイティブオフィサーが、新型車開発で最も意識するのが、「ニホン」「クルマ」「カタチ」という3つの言葉である。『ニホンのクルマのカタチの話』は中村氏がカーデザインの秘密を紹介する1冊。
中村氏の日産入りは、日本の自動車業界ではめずらしいヘッドハンティングだった。なぜ日産入りを決意したのか、日産で何をしようとし、そして何を成し遂げたのか。デザインで話題を提供し続けてきた日産と日産車を、デザインの責任者が解説する。
そしてデザインとは何か。デザイン論、デザインマネージメント論。音楽とデザインとの関連は,わかりやすく、また説得力がある。自身がチェロやベースをたしなむのでなおさらだ。
マネージメントの極意と、ニホンのものづくりへの熱き想い。クリエーター(志望する若者を含む)、ビジネスマン必読の書。
気になる見出し…●形態は機能ではなく「キモチ」に従う●日産ブランドは動物園●売れないデザインはどんなにカッコよくてもダメ●指揮者とデザインディレクター●感覚的なようで理論的なジャズとデザイン●理想のリーダー、マイルス・デイビス●ストラディバリは優れたビジネスマン●フェンダーは偉大なプロダクトデザイナー