BMWは10日、3月1日に開幕するジュネーブモーターショーに、『ヴィジョンコネクテッドドライブ』を出品すると発表した。
同車は、小型ロードスターの未来形を示唆したコンセプトカー。同時に、BMWの今後のデザインの方向性を表現したコンセプトカーでもある。
フロントマスクは、プラグインハイブリッドスポーツコンセプト、『ヴィジョンエフィシエントダイナミクス』との関連性をイメージさせるもの。しかし小さなドアは、サイドシルに収納される構造となっており、BMWが1989‐1991年に生産した『Z1』を連想させる。モダンと古典の融合が、デザイン上の特徴といえるかもしれない。
「コネクテッドドライブ」の名前が意味するように、このコンセプトカーは未来の車載コミュニケーションを提案したモデルでもある。スマートフォンと連携したインターネットアクセスをはじめ、ダッシュボードにはメーター類の代わりにヘッドアップディスプレイが装備され、各種情報を集中表示。運転席と助手席は、フローティングコンソールによって分けられ、未来的な空間を演出している。
ところで、BMWは『Z4』の下に位置する入門ロードスターを開発中と、海外メディアが報じた。市販時には『Z2』を名乗ると見られる。BMWはヴィジョンコネクテッドドライブの市販計画を明らかにしていないが、ヴィジョンコネクテッドドライブこそ、Z2を示唆したコンセプトカーと見ることができそうだ。