東京オートサロン会場でひときわ目を引く赤いフェラーリ、しかも最新モデルではなく一世代前のモデルを展示したのは、オート ヴェローチェのブランドSVR(スーパーヴェローチェレーシング)。
オート ヴェローチェはスーパーカーを主体とした販売会社で、同社ブランドのSVRは古きものを新しく見せるというテーマのボディキットである、とオート ヴェローチェ代表取締役の谷暢之さんはいう。
「最近、不景気でなかなかクルマを乗り換えられないという状態なので、少しでも長く、そしてかっこよく乗ってもらいたいというコンセプトで『360』を作り、次いで『F430』を作りました。いま乗っているモデルを大事に、飽きの来ないまま乗り続けてもらうとことなのです」
デザインの基本はあくまでも“レーシー”であるという。「レーシーにカッコよく見せる。攻撃的なデザインを考えています」という。
では、なぜフェラーリなのか。谷さんは、「ランボルギーニとフェラーリを比較すると、ランボルギーニの方がスーパーカー色が強いと思います。フェラーリは女性的なエレガントな雰囲気なのです。そこで、それをいかつくスーパーカーっぽくするということでこのボディキットを作ったのです」と語った。