ホンダが11月のロサンゼルスモーターショーで初公開した『フィット』のEVプロトタイプ、『フィットEVコンセプト』。同車を使った実証実験を、2011年からホンダは米国で開始する。
米国ホンダが15日に明らかにしたところによると、この実証実験はカリフォルニア州南西部のトーランス(米国ホンダの本社所在地)で2011年に開始。まずは今回、トーランス市に車両を引き渡し、その後、スタンフォード大学やGoogleも実証実験に参加するという。
フィットEVコンセプトは、燃料電池車の『FCXクラリティ』用モーターを搭載。最高速145km/h、最大航続距離160kmの性能を備える。二次電池はリチウムイオンバッテリーで、充電は120Vソケットで12時間以内、240Vソケットなら6時間以内で完了する。
ホンダはこのフィットEVコンセプトを使って、トーランスで実証実験を行い、走行性能や充電環境の確認、一般市民へのEVに対する認知度向上などを図っていく考えだ。
15日、米国ホンダはトーランス市に対して、ロサンゼルスモーターショーでのブルーとは違うホワイトのフィットEVコンセプトを引き渡した。米国ホンダの岩村哲夫社長兼CEOは、「この実証実験の目標は、来るべき大きな技術革新に備えること」と語っている。