プロトンは3日、マレーシアで開幕したクアラルンプールモーターショーにおいて、新型『インスパイラ』をベースにしたコンセプトカー、『JEBAT』を初公開した。
インスパイラは、三菱自動車と共同開発された新型セダンで、ベース車両は『ギャランフォルティス』。ギャランフォルティスに対して、専用メッキグリルを採用するなどして、高級感をアピールしているのが特徴だ。
今年のクアラルンプールに出品されたJEBATは、インスパイラのスポーツ仕様を提案したコンセプトカー。その内容は、三菱『ランサーエボリューション』を意識したかのような仕上がりを見せる。
目を引くのは、ブラックアウトされた前後マスク。前後フェンダーも18インチタイヤを収めるため、大きく拡幅されている。専用エアロパーツやボンネットフードも装着され、ランサーエボリューションのような迫力が演出された。
エンジンは、2.0リットル直列4気筒MIVECをターボチャージャーで過給したユニット。最大出力は237ps/6000rpm、最大トルクは35kgm/3000rpmを引き出す。スペックから判断すると、ランサーエボリューション用ではなく、ギャランフォルティスの「ラリアート」グレード用ユニットと推測できる。
JEBATは現時点ではコンセプトカーだが、近い将来の市販を計画している。プロトンは「0-100km/h加速は5.6秒、最高速は232km/h」と説明し、その性能に自信を見せている。