ホンダは1日、パリモーターショーで同社の開発した「追突軽減ブレーキ」(CMBS)が、ユーロNCAPから、今回初めて導入された「アドバンスド賞」を受賞しと発表した。
同賞は、自動車メーカーの安全技術を表彰する制度で、先進安全技術を評価し、自動車の安全性能やメリットを消費者により分かりやすく伝えることを目的に導入された。ホンダでは、今回の受賞によって衝突を予測しその被害を軽減するCMBSが最も優れた先進安全技術の一つとして認められたとしている。
受賞したCMBSは、走行状態や前走車との距離、相対速度などから追突の危険性を判断し、警報によりドライバーに回避操作を促すとともに、ブレーキを制御して速度を低減、追突事故の回避支援とダメージ軽減を図るシステム。
ホンダでは、ドイツで行われた交通事故の統計を元に欧州全体への影響を推計したところ、欧州で運転される全ての自動車がCMBS装着車と仮定した場合、年間20~25万件の交通事故を回避または事故被害を軽減できたとの分析結果をまとめている。
CMBSは欧州では、上級モデル『レジェンド』に標準装備しているほか、『アコード』、『アコードツアラー』、『CR-V』の上級グレードにオプション設定している。