ランボルギーニ、カーボン素材の研究開発施設を新稼働

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カーボン研究開発施設「ACRC」
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ランボルギーニは9日、カーボンファイバー素材の新しい研究開発拠点、ACRC(アドバンスド・コンポジット・リサーチ・センター)を、イタリア本社に開設した。

ACRCでは、カーボンファイバー素材のデザイン&製造方法に関して、研究を行う。とくに、カーボンファイバーの構造見直しに重点が置かれ、生産効率を高めた次世代カーボン素材の開発を狙う。

軽量・高剛性なカーボンファイバーは、運動性能を高める素材として、ランボルギーニなどのスポーツカーメーカーが採用してきた。また最近では、車体を軽くすることでCO2排出量を削減するという、カーボンが持つ環境面での効果も注目されている。現時点では価格が高いのがネックだが、日本メーカーやBMWグループなどでは、低コストのカーボンファイバー素材を開発する動きも出てきた。

ランボルギーニのACRCでは、30名のスタッフがさまざまな形と大きさのカーボン部品を試作。1000tの圧力がかけられるプレス機をはじめ、最新の成型機械が備えられた。また、特許技術の「RTMライト」を応用。最小限の圧力と従来よりも低い温度で成型可能なカーボンファイバー素材の研究開発に取り組んでいる。

同社のステファン・ヴィンケルマン社長兼CEOは、「新しいカーボン素材の研究開発は、ランボルギーニの重要テーマのひとつ。燃費やCO2排出量規制の影響でパワーアップが困難になる中、運動性能を引き上げるには、軽量化が必要なのです」と述べている。

《森脇稔》

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