帝国データバンクが発表した6月の全国企業倒産集計は、倒産件数は前年同月比16.2%減の1085件となった。
10か月連続でマイナスとなったものの、今年3月以来、3か月ぶりに1000件を超えた。前月比では23.4%増だった。
前年同期に建設業が過去最高だったこともあって反動減で前年同月比では大幅マイナスとなった。負債総額は同40.2%減の2837億2300万円だった。負債総額トップはロケット製造のギャラクシーエクスプレスで229億200万円。負債5000万円未満の零細企業の倒産件数は同2.3%増の523件と増加した。
業種別では小売業を除く6業種で倒産件数は前年同月を下回った。製造業は同24.1%減の145件だった。電気機械器具製造が大幅に減少した。
販売不振や輸出不振などの不況型の倒産の構成比は83.8%で、13か月連続で80%台と高水準で推移している。特に運輸・通信業の不況型倒産の割合は92.9%で、集計基準を変更してから過去最高となった。