海上保安庁は、全国の験潮所で観測している「潮位情報」を、携帯サイトでリアルタイムに提供するサービスを16日より開始した。
海上保安庁と気象庁は、全国87地点で潮位情報を観測している。その情報を北海道から九州・西南諸島まで12の地域に分けて提供。過去6時間または2時間内の潮位の観測値と推算値のグラフを標示するとともに、毎正時の観測値と推算値の数値を表示する。
予測情報として提供される推算値と実際の観測値は、その時々の気象の変化でズレが生じる。推算値と観測値を重ね合わせることで、その先の潮位がどう推移するか推算値を細かく修正して、より実態に近い予測を得ることができる。
海上保安庁の鈴木久泰長官は「プレジャーボートなど小型船舶の運行者や沿岸で釣りをやっている人たちなどマリンレジャー愛好家に役立ててもらいたい」とコメントしている。
同様の潮位情報は海上保安庁や気象庁のインターネットサイトなどを通じて提供されているが、海上保安庁では携帯サイトに提供することで、さらに気軽に、誰でもアクセスできることを目指した。
同庁は、今年2月から「海の安全に関する情報」を提供する「沿岸域情報提供システム」(MICS)を携帯サイトで運用しており、携帯サイトの情報提供は2種類めとなる。