フォードモーターは2日、「マーキュリー」ブランドを廃止すると発表した。
マーキュリーは1938年6月、フォードが設立。フォードブランドよりも、若干高級なブランドの位置づけだ。マーキュリーは1978年、米国で年間約58万台をセールスしたのをピークに、販売が減少。同ブランドの2009年米国セールスは、9万2299台で、1999年比で75%もダウンしている。
フォードモーターは2日、マーキュリーブランドの廃止を正式決定。年内をもって、すべてのマーキュリー車の生産を終了する。フォード『フュージョン』をベースにした『ミラン』、フォード『エスケープ』をベースにした『マリナー』の主力2車も、年内で消滅する。
フォードはマーキュリーの廃止に伴って、フォードブランドとリンカーンブランドの強化を宣言。今後4年間に、リンカーンブランドに7種類の新車を投入し、その中にはブランド初の小型車(Cセグメント)も含まれるという。
フォードモーターのアラン・ムラリー社長兼CEOは、「リンカーンの北米市場での成長が、フォードの経営計画において、重要な役割を持つ」とコメントしている。