いすゞの只木副社長「最もフォーカスした点は燃費性能」

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いすゞ自動車の技術本部長である只木可弘副社長は17日、ポスト新長期規制に対応する大型トラック『ギガ』と中型トラック『フォワード』の発表会で、「今回、最もフォーカスした点は燃費性能だった」と述べ、そのためにさまざまな新技術を盛り込んだという。

例えばエンジン本体では、より最適な燃焼状態をつくりだすために、電子制御式無段階可変容量型ターボ、超高圧コモンレール、新燃料室を採用。これによって、低回転域のトルクがアップし、低燃費ゾーンが拡大した。

また、冷却効率向上のために、流入風量をさせるキャブのフロントグリル・大型電子制御ファンのほか、吸入した空気の温度を低下させる大型高効率インタークーラーを採用。さらに、空気を整流化するラウンド形状のキャブと新エアダムバンパーを採用するなど、キャブの形状を変更し、空気抵抗の低減を図った。

そのほか、エンジンの低燃費域で自動変速するスムーサーGには、より省燃費な運転を可能にするため、無駄な可減速を抑制するスマートアクセル制御を新たに搭載した新ECONモードを追加した。

「現在の商用車に求められるニーズの実現を図った」とは只木副社長の弁だが、これらの採用によって、新型ギガの場合、2015年度燃費基準完成車を大幅に拡大でき、基準達成車比率を99%まで高められた。

「これからもハード、ソフト両面から省燃費、環境負荷低減、安全性能向上のための技術に磨きをかけていきたい」と話していた。

《山田清志》

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