VW、1.2TDIの環境性能をPR…国際シンポジウム

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フォルクスワーゲン(VW)は29 - 30日にオーストリアで行われる「第31回国際ウイーン自動車シンポジウム」に、新型3気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンをメインに展示した。

このエンジンは、新型『ポロ』の究極のエコグレードとして、昨年9月に発表された「ブルーモーション」用に開発されたユニット。

「ブルーモーション」とは、VWのラインナップにおいて、環境性能を徹底的に追求したモデルのシリーズ名を指す。燃費面で有利なコンパクトボディのポロには、イメージリーダーの役割を持たせるべく、最高の性能を備えるブルーモーションが与えられた。

エンジンは、直噴1.2リットル直列3気筒ターボディーゼルの「TDI」(75ps、18.3kgm)。最新のコモンレールダイレクトインジェクションをはじめ、アイドリングストップ、回生ブレーキ、専用コンピューター採用によるアイドリングの低回転化、専用ギアレシオの5速MT、シフトアップインジケーター、低転がり抵抗タイヤ、ローダウンシャシー、エアロダイナミクスの向上など、徹底した環境対策が施された。

この結果、欧州複合モード燃費30.3km/リットル、CO2排出量87g/kmという量産5シーターとして、世界最高の環境性能を達成。燃料タンク容量は45リットルなので、最大1363kmを無給油走行できる計算だ。フォルクスワーゲンによると、ドイツ・ベルリンからフランクフルトまでの545kmを走行して、必要な燃料代は19ユーロ(約2350円)で済むという。

VWは、世界中の自動車エンジニアが参加する第31回国際ウイーン自動車シンポジウムにおいて、この新型3気筒TDIエンジンの高い環境性能をPR。VWグループのWolfgang Steiger取締役は、「経済危機と気候変動を受けて、自動車に対する見方は大きく変わった。持続可能な自動車社会に向けた動きは加速している」と述べている。

《森脇稔》

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