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【プリウス プラグインHV 試乗】PHVのある暮らしが想像できるか…萩原秀輝

2010年3月17日(水) 22時00分
トヨタの画像
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トヨタ『プリウスPHV』(プラグインハイブリッド)のある暮らしが想像できるかどうか……。この疑問に、プリウスPHVの将来が深く関わっていると断言できる。

トヨタは、自動車エネルギーへの電気利用の促進において「現時点ではPHVが本格的な普及に適したエコカーである」とアピールしている。確かに、その通りなのだろう。“THS(トヨタハイブリッドシステム)IIプラグイン”を搭載したプリウスPHVは、2年後の市販と年間数万台規模の販売を目指し、公官庁や電力会社などの特定利用者に対して約230台のリース提供を開始した。

だが、それがもたらす生活実感における利益を多くの人が想像できなければ市場の拡大は望めない。自分の駐車スペースに家庭用電源が確保でき、深夜電力が使える時間帯に大容量リチウムイオン電池への充電が可能なこと。さらに、日常は20km程度の近距離移動が主なクルマの用途になることも前提条件に入る。そんな暮らしが当てはまるなら、プリウスPHVは乗る人にとって最大の利益をもたらすはずだ。

しかも、日常にクルマを使う人の約5割は1日あたりの走行距離が20km以内というデータを示されている。ただ、自分もそうなのかどうかは意外と想像がつかない。この疑問に応えることができれば、プリウスPHVの普及は保証されたようなものなのだが……。

簡単なことではない。日常の使い方が想像できても、多くの人はより以上を求めるからだ。親子3世代で乗る、年に何度かの可能性に備えてミニバンを買うように。そうした、非日常的な場面はHV(ハイブリッド車)としての性能が満たし、だからこそプリウスPHVに価値があるという考え方はある。

しかし、「だったら標準仕様のプリウスで十分」という考え方を否定するには、まだ何かが足りない気がする。簡単なことではないが、こうしたコミュニケーションの確立は今後の重要な戦略になるはずだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★

萩原秀輝|モータージャーナリスト、AJAJ理事
在学中よりレポーターとして活動。同時期からツーリングカー・レースに参戦。連続入賞や優勝の経験がある。そうした経験を生かし「クルマの走り」と「ドライビングの理論」について深い洞察力を持つ。自動車メーカーなど主催の安全運転教育インストラクターの経験も多数。とくに、日本に初めて実践型安全運転教育を導入した輸入車系のスクールでは、受講者が累計で1万人を越えた。

《萩原秀輝》
プリウス プラグインハイブリッドの画像
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