2010年のF1がバーレーンで開幕した。今年のF1はレース途中の燃料補給が禁止になる一方で、2種類あるドライタイヤの交換義務がある。土曜日には軽量な燃料搭載量で予選が行われ、ポールポジションはレッドブルのベッテルが奪った。決勝レースはベッテルがホールショットを奪い、後続のフェラーリ勢を序盤から引き離す展開となる。
予選2番手だったマッサ(フェラーリ)は3番手のアロンソ(フェラーリ)にオープニングラップの2コーナーでかわされてしまった。その後方ではウェーバー(レッドブル)のマシンから大量のオイルスモークが上がり後続車が大混乱する一幕も。
レースはフルタンクの重たいマシンを駆る全ドライバーが序盤の苦しい戦いを繰りひろげるなか、12周目にはザウバーの小林可夢偉がスローダウン! 原因は油圧系統のトラブルで、チームメートのデ・ラ・ロサもピットに戻って同じトラブルでリタイアしてしまった。
スリリングな予選とは逆に単調なレースに思えた34周目にトップを走っていたベッテルがスパークプラグのトラブルでペースを落としてしまう。難なく後続のアロンソ、マッサ、ハミルトン(マクラーレン)が抜き去り、表彰台にはこの3人が登ることになった。
無念のトラブルに見舞われたベッテルは4位に陥落。以下、入賞者は、ロズベルグ(メルセデス)、シューマッハー(メルセデス)、バトン(マクラーレン)、ウェーバー、リウッツィ(フォースインディア)、バリチェロ(ウィリアムズ)の順だった。