これまでの「PND」とは、あくまでも簡易ナビの位置づけだったが、ソニー『nav-u』の新型「NV-U35」は8GB容量のメモリーを搭載。データベースの充実化を図り、画面の大きさを除いてはフルナビに迫る性能を実現している。
メモリーの8GB化によって、ナビとしての使い勝手は確実に向上したが、その最たるものは渋滞統計情報データベースの収録だ。これによって渋滞予測を加味した状態で目的地までのルートが引かれる。従来は最短距離でルートを引いていたが、最短ルートでは渋滞が見込まれ、迂回ルートを選択した方が目的地まで早く到達できるといった場合、後者が選択されるようになっている。
また、NV-U35では個人宅の電話番号をデータベースに収録してある。従来型では個人宅を目的地として設定する場合には住所の入力が必要だったが、NV-U35では入力した電話番号と名字が合致した場合、個人宅の位置をピンポイントで表示し、それを目的地として設定できるようになった。
好評のガイドブック機能も充実。収録数は先代の「NV-U3C」では3冊だったが、NV-U35ではこれが6冊となった。グルメぴあの情報は約1万2000件となり、小さい本体だが抱えている情報は凄まじい件数となっている。
地図の見栄えに関する部分としては、市街詳細地図のエリア拡大がなされた。収録エリアは1335か所で、なんとNV-U3Cの約10倍に。この数は地図を供給するゼンリンが持つすべてのエリアとなる。