【新聞ウォッチ】小糸工業、航空機座席の強度ねつ造

2010年2月9日(火) 10時26分
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。


2010年2月9日付

●旅客機座席強度偽装、小糸工業1000機15万席、国交省、改善勧告(読売・1面)

●プリウスきょうリコール、トヨタ「SAI」など含め4車種(読売・2面)

●トヨタの電子制御に不具合、米調査会社が証言へ(読売・2面)

●日航・アメリカン提携維持、稲盛氏が判断、決着(朝日・13面)

●東証終値1万円割れ(朝日・13面)

●リコール問題、トヨタ社長、訪米検討、新型プリウスきょう届け出(毎日・1面)

●国際特許出願パナソニック1位(毎日・8面)

●主張:リコール問題、今こそトヨタの底力を、実用主義が信頼回復の原点(産経・2面)

●エコカー補助金制度延長、車選び色もポイント(産経・21面)

●自動車開発はEVが中心、スズキの鈴木修会長(東京・8面)

●首都高で車直撃、「落下物注意」幕のロープ落下(東京・28面)

●高速の完全無料化延期も、政権公約の12年度から、首相、国会答弁で言及(日経・1面)

●コスモ石油が風力発電(日経・1面)

●インド・タタ「ナノ」年産25万台(日経・9面)

●低価格の世界戦略車、日産、メキシコで生産(日経・11面)


ひとくちコメント

ヘッドランプなどの大手自動車部品メーカー、小糸製作所の子会社である「小糸工業」が納入している航空機座席について、国土交通省は、耐火性や強度などの仕様を受けるための試験の記録をねつ造、改ざんするなどの不正を繰り返していたとして業務改善勧告を出した。

きょうの東京が1面トップで報道、各紙も大きく取り上げている。記事によると、納入先は日本航空、全日本空輸を含む世界32社の約1000機で15万席。すべての生産過程に、何らかの不正があった疑いがあるという。

不正の背景には、開発の遅れによる製品納期のひっ迫があったようだが、会社側も「組織的な不正があった。隠ぺい体質というものがあった」(掛川隆社長)と認めている。

親会社の小糸製作所といえば、トヨタ自動車が大株主。かつて「グリーンメーラー」として知られたブーン・ピケンズ氏が小糸の筆頭株主となり、トヨタをターゲットに揺さぶりをかけた株買い占め事件を思い出す。当時の松浦高雄社長はトヨタ出身で、他にも役員らを送り込んでいた。トヨタ側は財務経理担当専務だった奥田碩氏(現・相談役)が手腕を発揮してピケンズ氏の要求を拒否し続けたため、乗っ取りは不発に終わった。

そのトヨタはきょうにも『プリウス』などをリコールするが、筆頭株主の系列子会社の「ねつ造」とはいえ、末端のグループを含めた危機管理の甘さが改めて問われる。

《福田俊之》
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