BMW X6 の2010年モデルを発表…環境性能が向上

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BMWは26日、欧州向けの『X6』の2010年モデルを発表した。エンジンの変更により、BMWの哲学「エフィシエントダイナミクス」(より少ないエネルギーで、より高い性能を)を、さらに追求している。

ガソリン仕様は、「xドライブ35i」と「xドライブ50i」の2グレード。このうち、xドライブ35iがエンジンを変更する。新エンジンはすでに『3シリーズ』や『5シリーズ』に搭載されているユニット。従来のN54型直噴3.0リットル直列6気筒ツインターボに代わる、N55型直噴3.0リットル直列6気筒シングルターボ(ツインスクロールタイプ)だ。

この新エンジンは、バルブトロニックや高精度ダイレクトインジェクションシステムとの組み合わせにより、最大出力306ps/5800rpm、最大トルク40.8kgm/1200 - 5000rpmを発生。N54型と比較すると、スペックは共通だが、最大トルクの発生回転数は100rpm低められた。

動力性能は0-100km/h加速6.7秒、最高速240km/hの実力。欧州複合モード燃費は9.9km/リットル、CO2排出量は236g/kmと、従来よりも環境性能は約1割改善した。

ディーゼルは、直噴3.0リットル直列6気筒ターボを出力特性に応じて2グレードに積み分ける。グレード名は「xドライブ30d」が「xドライブ35d」へ、「xドライブ35d」が「xドライブ40d」に変わった。

新しいxドライブ35dは、シングルターボを搭載。スペックは245ps/4000rpm、55kgm/1750 - 3000rpm。0-100km/h加速は7.5秒、最高速は222km/h、欧州複合モード燃費は13.5km/リットル、CO2排出量は195g/kmだ。旧xドライブ30dグレード比で、環境性能は約11%引き上げられた。

ツインターボ仕様のxドライブ40dは、最大出力306ps/4400rpm、最大トルク61.2kgm/1500 - 2500rpm。0-100km/h加速は6.5秒、最高速は236km/h、欧州複合モード燃費は13.3km/リットル、CO2排出量は195g/kmだ。旧xドライブ35dグレードに対して、約1割の環境性能アップを果たした。

2010年モデルのX6は、欧州では4月から販売開始。6速ATが8速ATに進化した点、全車の排出ガス性能がユーロ5を満たす点も注目できる。

《森脇稔》

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