伊ピニンファリーナは29日、3月4日から一般公開されるジュネーブモーターショーで発表するコンセプトカーのスケッチを公開した。コンセプトカーはアルファロメオをベースにした2座スパイダー。
ピニンファリーナの代表作品のひとつであるアルファロメオの歴代スパイダーをもとに、革新性を追求したものである。
ピニンファリーナは今年創業80周年。同社は「(コンセプトカーは)過去と未来を結ぶとともに、80周年を祝うスタートとなるプロジェクト。同時に、今年100周年を向かえるアルファロメオへのオマージュでもある」とコメントしている。
ピニンファリーナとアルファロメオとの関係は深い。創業直後、『6C1750』にカブリオレ・ボディを架装したのを手始めに、『8C』モデルにも数々のボディを架装した。
戦後1955年に開始された『ジュリエッタ・スパイダー』の受託生産は、ピニンファリーナを手工業から近代工業へと成長させるきっかけとなり、のちのスパイダー・シリーズの成功へと繋がった。
いっぽうでピニンファリーナ・グループは経営建て直しを図るため、12月31日に有名な風洞実験棟を除くグルリアスコ工場の施設を他企業に売却する調印を行なっている。