フランス大使館、解体前の旧庁舎でアートイベント

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解体前のフランス大使館旧庁舎(東京南麻布)を舞台としたアートイベントが、1月31日までの予定で開催されている。通常では入館できない非公開な場所に入れる珍しいイベントだ。

「No Man's Land(ノーマンズランド)」と題したこのアートイベントは、在日フランス大使館が09年11月に新施設に移転し、空き家となった旧庁舎を活用して、日仏の文化交流発信の場として企画されたもの。

イベントでは、旧大使館のほぼすべての部屋をみることができる。建物に入ると、地下室には格子の付いた怪しげ部屋などがあり、また、おもてには「MISSIONS」と書かれた書類棚が無造作に積まれていたりと、「ここで何が行なわれていたのだろうか?」と想像力が膨らむ空間となっている。

そんな空間に、国際的有名アーティスト、フランスおよび日本のアーティスト、クリエーション活動に携わる日仏の学生達が参加し、ヴィジュアル・アート、ファッション、デザインなど様々なジャンルのアートを展開。

大胆なウォール・ペインティングや解体廃材を用いて創られたオブジェなど、建物が解体されるから実現できる表現がされている。ほとんどの作品は現場で制作され、何名かのアーティストは期間中も創作活動を続けているという。

なお、開催期間は1月31日までとなっているが、好評につき延長することを検討しているという。

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