ダイムラーAGは2010年に、排出ガスゼロの電気自動車3車種の量産モデルを導入すると発表した。
このうち、メルセデスベンツの電気自動車『Aクラス E-CELL』は、今年10月に導入する予定。『Aクラス』をベースに、最高出力70kW、最大トルク290Nmの電気モーターを搭載する。電源には最新のリチウムイオンバッテリーを採用し、航続距離約200kmを実現する。バッテリーはAクラスのサンドイッチフロア内に置かれているため、居住空間やラゲッジルームに影響を与えない。
また、電気自動車としてはすでに、2009年11月から生産を開始している『スマートフォーツーed』のほか、燃料電池車のメルセデスベンツ『BクラスF-CELL』も量産を開始する。
ダイムラーは、メルセデスベンツとスマートから3種類の電気自動車を投入することで、電動モビリティ時代の方向性を決定づけるとともに、個人モビリティの見直しを図るとしている。
ダイムラーAGでメルセデスベンツ・カーズ開発部門統括のトマス・ヴェーバー取締役は「持続可能なモビリティを実現するうえで電気自動車が大きく寄与しうる。今回、我々にとって初めてとなる量産電気自動車を市場投入するのもそのためで、ダイムラーは電動モビリティの分野でも、顧客のニーズに合った方式を提供する」としている。