「東京オートサロン2010」が15日、千葉県の幕張メッセで開幕したが、いつも以上に展示に力を入れていたのがトヨタ自動車だ。それも頷ける話で、なにしろ豊田章男社長がトークショーに登場し、クルマの楽しさを訴えるとあっては、手を抜くわけにはいかない。
展示車両も昨年ニュルブルクリンク24時間耐久レースで豊田社長自らハンドルを握った「ガズーレーシング・レクサス LF-A」をはじめ、『GRMNスポーツハイブリッド コンセプト』、『GRMN FRホットハッチコンセプト』、『FT-86G スポーツコンセプト』など、数多くのコンセプトカーが並んだ。来場者もトヨタブースに多く詰めかけていた。
なかでも注目を浴びたのが『スポーツハイブリッド・コンセプト』だ。排気量が3300ccで、前輪がモーター、後輪がガソリンエンジンで動くという4WDのハイブリッド車だ。豊田社長が実際に運転して感激したという。文字通り、「乗ってワクワクするクルマ」というわけだ。
市場投入については「まだ未定」(同社関係者)とのことだが、豊田社長がお気に入りのクルマとあっては量産化へ向けたスピードがアップするのは間違いない。3年後には街中で見かけることになるかもしれない。トヨタ関係者も早い発売を望んでいるようだ。