JOGMEC、海洋資源調査船を三菱重工に発注

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独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、日本周辺海域に存在する海洋資源の探査、開発を加速するため、現在運航中の調査船「第2白嶺丸」に代わる新たな海洋資源調査船を、1月12日付けで三菱重工業に発注したと発表した。契約金額は173億円で、2012年2月頃の就航を予定する。

新しい海洋資源調査船は、日本で初めてとなる、海底や地質の状況に応じて選択できる2種類の大型掘削装置や各種の調査機器を搭載する。これによって海底熱水鉱床、コバルト・リッチ・クラスト鉱床の海底鉱物資源をはじめメタンハイドレートなどのエネルギー資源の調査に役立てていく計画。

JOGMECが保有する深海底鉱物資源探査専用船の第2白嶺丸は、公海域でマンガン団塊の鉱区取得や大陸棚延伸申請に使用する科学的データを取得してきたが、就航から30年が経過し、資源量を把握するための地下深部の掘削ができないこと、充分な定点保持機能がないため長時間の掘削作業ができないことなど、調査能力、機能に限界があった。

このため、政府の海洋基本計画に海洋調査船の代替整備に関する記述が盛込まれ、今年度の補正事業として予算化された。

《レスポンス編集部》

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