CESと日本のカスタムカーショーとで大きく異なるのが、オーディオ関連パーツに対する各社の取り組み方だ。CESでは、特に大型のウーハーやボックス、大出力のパワーアンプの出展が多い。
ある日系カーAVメーカーの関係者は「日本ではヘッドユニットの代替需要はかなり減ってきたが、北米では依然として根強い需要があり、中小のカーオーディオ専門メーカーも数多く存在する。カスタム系ではパワーアンプや大型ウーハーなどの音圧重視のチューニングを好む傾向があり、日本のメーカーにとってもラインナップは欠かせない存在だ」と語る。
実際、CESの自動車関連が集まる北ホールは、日本では名の知られていないメーカーがさまざまなオーディオパーツを出展している。ヘッドユニットはパイオニアやケンウッド、クラリオンといった日系が圧倒的なシェアを得ているものの、アンプやスピーカーについてはまだまだ米国や中国などのメーカーも検討しているという。アメリカでのオーディオの根強い需要は今後も当面は続くものと考えられる。