【CES 10】打倒マイクロソフト、メルセデス採用の車載テレマ mbrace

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北米メルセデスベンツの標準車載テレマティクスに採用された mbrace のデモ機
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  • ハードウェア開発を行うPEIKER社の取り組み
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  • Qualcommブース
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CDMA技術の開発・研究を行うQualcomm(クアルコム)ブースでは、スマートブック、スマートフォンを中心に、関連企業と共同で様々な最新テレマティクス技術を展示。その中で、HUGHESは昨年11月より北米メルセデスベンツに採用された車載テレマティクス「mbrace」を紹介した。

HUGHESは2006年に設立以来、自動車部品の製造会社などと協力し車載テレマティクスサービスの研究・開発を行ってきた。2009年11月より北米メルセデスベンツの標準装備として採用されたmbraceは、Qualcommのソフトウェアを利用し、ハードウェアではPEIKER社と共同開発を行った。mbraceは同社初の実車採用となる。

mbraceは、iPhoneやBlackBerryといったスマートフォンとワイヤレスで通信することが可能。安全、防犯機能を重視したという同システムは、駐車時などの自動衝突通知、緊急コールサービス、盗難時の位置情報通知など18種類もの機能を搭載する。

ナビゲーション、音楽などの機能切替にはボイスコントロールを採用するほか、SNSサイトにつないだ場合などはテキストを読み上げることもできる。車載機単独でアプリケーションのダウンロードも可能だ。

標準車載テレマティクス市場においてはマイクロソフトが大きなシェアを築くと見られている。今回のCESでも次世代型フォード「SYNC」や、キア「UVO」の発表のほか、今後も様々なメーカーへの提供を計画していることを明らかにした。これに対しHUGHESは「ソフトウェア開発の面ではMSは進んでいる。しかし全体の需要を考えれば、まだまだ隙間はいくらでもある。機能面でも可能性は未知数だ」と強気の姿勢を見せる。

同社のR.J Oglesbee氏は「現在も他自動車メーカーへの導入を計画中で、お互いのブランド力をより向上させるための協議を進めている。今はアメリカだけだが、アジア、ヨーロッパへも展開したい。既に日本法人も設置しており、トヨタや日産など、日本のメーカーにも積極的なアピールを行うつもりだ」と語った。

《宮崎壮人》

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