英国のグループロータスは15日、2010年1月4日からチーフデザイナーとしてドナト・ココ氏を迎え入れると発表した。フェラーリのチーフデザイナーからの転身だ。
ドナト・ココ氏は1956年、イタリア生まれ。英国王立芸術学校を卒業後、ルノー、シトロエンと、フランスメーカーをデザイナーとして渡り歩いた。ルノー時代には初代『トゥインゴ』、シトロエン時代には『クサラ』『C3プルリエル』などを手がけている。
2005年11月にはフェラーリに転職し、チーフデザイナーに就任。『F430スクーデリア』『スクーデリアスパイダー16M』『599XX』『458イタリア』と、華々しいモデルのデザインを担当した。
そして、2010年1月、ロータスのチーフデザイナーに着任。これは2009年10月、フェラーリ副社長からロータスのCEOに抜擢された、ダニー・バハー氏の意向による人事と見られる。
ダニー・バハーCEOは「ドナト・ココ氏の加入は、ロータスのデザインをさらに魅力的にしてくれるはず」と、同氏の才能を高く評価。ドナト・ココ氏も「ロータスの伝統とブランド価値を生かしつつ、さらに美しい車を生み出していきたい」と抱負を述べている。
デザイナーとして華麗な経歴を持つドナト・ココ氏。同氏の感性が、ロータス車にどう反映されるか注目だ。