フォルクスワーゲンは9日、スズキと資本提携すると正式発表した。9日17時、フォルクスワーゲンとスズキは東京で共同記者会見を開いて、詳細を公表する。
フォルクスワーゲンが取得するのはスズキの19.9%の株式。株式取得金額は約2500億円と見られている。
今回の提携は、両社の利害が一致した結果だ。フォルクスワーゲンはトヨタを抜いて世界第1位の自動車メーカーになることを目指しており、そのためにはインドなどの新興国で強みを持つスズキは好パートナー。またスズキにとっては、GMとの資本提携解消後、出遅れていた環境対応技術分野で、フォルクスワーゲンから支援が受けられるというメリットがある。
フォルクスワーゲンは19.9%の出資比率を段階的に30%以上まで引き上げ、最終的にスズキを子会社化する方針とも伝えられる。今後、さらなる自動車メーカーの業界再編が進む可能性もありそうだ。