ヤマハ発動機は27日、独自の小型CVT機構「Y.C.A.T.」をエンジンに組み込んだ排気量115ccモペットの新製品『LEXAM』(レグザム)をベトナムに2010年モデルとして導入すると発表した。
今年10月に発表したY.C.A.T.技術を搭載した初の製品となる。
モペット型二輪車(前後17インチ/変速機付)は、年1055万台規模のアセアン5か国の二輪車市場の約6割を占める主力タイプで、乗降し易いようメインフレームを下側へ湾曲させ大径タイヤを装着した二輪車のことを指す。走行性能と実用性から人気があり、オートマチック化のニーズが高まっていたが、前後軸間距離があるスクーター用CVTを転用しエンジンに収めるのは構造上困難で、CVTの小型化が課題だった。
今回、高弾性耐熱樹脂ベルトとの最適化を図ったシーブ(滑車)設計や冷却系の最適設計などでCVTを小型化する新しいコア技術Y.C.A.T.を開発、モペット型の外観のままオートマチック化して商品化した。